会社を倒産させるという事

35歳で会社を倒産させた壮絶な日々を赤裸々に綴ります。

18.復活

長いブログをお読み頂きありがとうございました。

全部でこれを含めて18話になりました。

 

破産を決意したのが平成25年10月頃

裁判所の破産開始決定がでたのが平成26年3月5日

それから6回の債権者集会

免責許可がおりたのが平成27年9月9日

今これを書いているのが平成28年1月27日

 

思い起こせば破産を決意してから約2年の月日が流れました。

人の気持ちは変わりゆくものです。

そして忘れてゆくものです。

恋愛もそれと同じです。

僕はそう考えて生きていました。

離婚の経験もありますが、その時すごくつらい思いをしたのはよく覚えていますが、今は何もつらくありません。

 

会社をつぶした事だけは違うのかもしれません。

年末年始になるとどうしても未だに色々考えます。

ちょうど2年前の今頃です。

自宅からも会社からも離れたマンガ喫茶で隠れていたのは。

 

僕は今、あのころとは違う人たちが多くまわりにいます。

昔から親しい人も当然います。

職場も実は去年の8月に新しくなっています。

もちろん会社員です。

会社を潰した事はみんな知っていますが、僕が社長をやっていた時にかかわっていた人たちではないので誰も僕の本音を知りません。

聞かれれば答えますが、すべて笑顔で答えます。

 

以前書いていますが、本当に人が大事だと思います。

みなさんそれぞれ好きな言葉があると思いますが、僕にも大切にしている言葉があります。

 

「今、目の前にいる人が最高の財産」

 

職場に限らず、僕が笑顔で接していればみんな笑顔で接してくれます。

縁あって新たに出会えた人たち。

昔から知っていて変わらず僕と接してくれる仲間、本気で怒ってくれる先輩。

迷惑を掛けてしまったのに、本当に応援してくれている人もいます。

 

今、僕が話している人は僕にとっての財産なんだ。

そう心から思えるようになったのは苦い経験からの発掘なのかもしれません。

 

そして僕は今も不動産業をやっている。

この仕事が心底好きでいる。

去年、お客様に完成した建物をお引渡しした時に僕は本当に心躍った。

喜んでくれているお客様の笑顔と、僕に感謝してくれているありがたいお言葉もくれた。

人を幸せにする事ができたと実感できた。

 

不動産屋はよくこんな事を口にします。

 

「売れた。」「売れない。」「買う。」「買わない。」「買えない。」「安くなった。」「詰める。」

 

僕も口にします。

でも本質は、このお客様がどうしたら幸せになれるかを考えれば、良い商品が造れて、喜んで買って頂けるのではないかなと思っています。

二つと同じ商品がないのが不動産の良いところ。

だから楽しくてしょうがないのです。

 

破産からの復活

 

と、言いたいところですが、復活には定義がありません。

自分が復活したと思えば復活なのかもしれません。

 

読売巨人軍の原前監督の現役時代の引退セレモニーの際の言葉があります。

「私には夢の続きがあります。」

これはいずれ巨人軍の監督をやります!という意味だったと思います。

 

 

 

今の僕にも夢の続きがあります。

 

この夢は絶対に手に入れなくてはならないと思っています。

そしてこの夢を思い描けるまでに僕は2年の歳月を要しました。

向かえる方向が決まればあとは進むだけです。

 

僕にはやりたい事がある。

 

これを僕は復活と呼んでいます。

 

 

会社を倒産させるという事

 

最後までご愛読頂き深く感謝致します。

 

 

続いて「会社設立から倒産までの軌跡」を書いていきます。

これは主にこれから会社をやりたいという方向けに書きます。

よろしければお付き合い下さい。