会社を倒産させるという事

35歳で会社を倒産させた壮絶な日々を赤裸々に綴ります。

3.会社設立から倒産までの軌跡 ~自己資金0円で独立~

僕が不動産売買の仲介業として独立を決めたのは2009年12月の事だった。

 

年末年始は休みがあったのでゆっくりと考える時間があった。

先走る気持ちを抑えて色々と考えた。

本も何冊も読んだ。

 

やっぱり僕は松下幸之助氏が好きだ。

随所に好きな所はあるのだが、一番感銘を受けるのは、松下幸之助氏が成功したのは3つの事しか考えられないと言う。

 

1つ目は、「家が貧乏だったこと。」

2つ目は、「学校へ行ってないこと。」

3つ目は、「病気がちだったこと。」

 

誰もが人生を諦めてしまう事だと思う。

でも松下幸之助氏は違っていた。

 

家が貧乏だったからお金持ちになろうとした。

学校へ行けなかったから本を読んで一生懸命勉強をした。

身体が弱いから自分のかわりになる人を育てようとした。

 

独立を決めた僕は刺激を受けまくっていた。

それと同時に、家はどちらかと言えば貧乏だが食べるのに困るほどではなく、学校は高校まで卒業して、身体は五体満足・・・。

そんな自分を呪ってみたりもした。

 

僕は松下幸之助氏のように毎日目の前の事をコツコツコツコツやっていこう。

階段を1段ずつ着実に登って行こう。

そう決めたのでした。

後日談ではあるが、僕はそんな当初の気持ちとは裏腹に階段を10段飛ばし、20段飛ばしをして駆け上がり、戻らなくてはならないのに振り向いたら階段はなくなってしまっていた状態に陥ったのでした。

 

僕が独立をするタイミングを4月と言ったのは訳があった。

当然この時には僕は会社員であるから、顧客も抱えていた。

絶対に自分でなくてはならないお客様もいた。

営業マンはそういうのは肌でわかるものだ。

働いている会社にも恩義はある。お客様への責任もある。

それだけは無責任な事はできなかった。

そしてこれをやりきって貰える歩合給は100万円を越える金額でもあった。

それはお世話になった会社に残して行こうと心に決めていたのだ。

「立つ鳥跡を濁さず」

という事だ。

辞めた人間とは関係を持たない社長であるが、僕の男気が伝わってか今でも一緒にゴルフに行ったりしている。

 

なにはともあれ僕は自己資金0円で独立するということに成功している。

昔テレビでやっていた「マネーの虎」を思い出してしまう。

たいしてプレゼンはしていないが、僕は他人のマネーで独立するのだ。

これを読んでくれている方で、これから独立を目指している人には声を大にして言いたい。僕の経験から。

 

 

 

 

「絶対に自分のお金で独立しましょう!」

 

 

 

 

想像つくかもしれないが、しがらみがハンパではない。

対会社でありながら始まりから上下関係が成立している。

必要以上に気を使う。

 

 

もう一度言います。

 

 

 

「絶対に自分のお金で独立しましょう!」

 

 

 

 

おわかりいただけましたでしょうか?

実際に経験しないとわからないとは思うが、これに関しては追って書いていきます。

最終的に僕は1年半で喧嘩別れとなっているので・・・。

 

自己資金0円で独立

 

夢のような話ですが、夢で終わらせたほうが明日は晴れます。

春になっても、夏になっても雪は溶けません。

 

おあとがよろしいようで。

 

 

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